HSP(Highly Sensitive Person)

エレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念。
精神医学の基準、概念とは異なります。

神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。
全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。

HSPには、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。

■ D:Depth of Processing/深く処理をする
  簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる

■ O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
  刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい

■ E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
  他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい

■ S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
  他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく

HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、
「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、
HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。
相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、
ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあります。